今日から1年の最後の月、12月になります。
お坊さんも走る12月。毎日がせわしなく過ぎて行き、他の月より日数が少ない気さえします。あっという間に「メリークリスマス」になり、「よいお年を」で12月が終わってしまいます。
この駆け足で過ぎて行く12月にやっておかなければならないこと・・・・・、いろいろありますが、その一つに「大掃除」があります。1年の汚れはその年のうちに!新年を気持ちよく迎えるための伝統行事(?)です。
今回は我が家で大掃除に使うグッズの紹介です。
自慢のお手製グッズです!・・・・・とは言ったものの、何のことはない、ただのほうきです。
コキアという一年草を使って製作します。
店の周りを取り囲むように植えてあるので、来店された方は覚えがあると思います。
育つと自然に球状になり、その可愛らしい姿に愛着がわきます。また、季節によって変わる色彩も見る人の目を楽しませてくれます。夏の鮮やかなライトグリーンは涼を感じさせてくれますし、真っ赤に色づく秋には何となく落ち着いた気分にさせてくれます。
鑑賞用植物として、申し分のない働きをしてくれたコキアですが、この後まだ役に立ってくれます。
一年草なので秋が終わる頃には枯れてしまいますが、枯れた後はホウキとして利用できます。コキア別名はホウキグサで、十分に乾燥させれば立派なホウキになります。
店があるのは八ヶ岳の南側になります、毎年冬型の気圧配置になると「八ヶ岳おろし」という乾いた北風が吹きすさびます。普段はあまりありがたくない八ヶ岳おろしですが、コキアを乾燥させるためには重宝します。
八ヶ岳おろしにさらして十分に乾燥させた後は、小さな種や残った葉を丁寧に落とし、ツヤを出すためによくしごいてから手元の部分を布で縛ります。
右の写真が完成品です。
最近では便利な電気掃除機にその座を奪われ、ホウキが大掃除で活躍することもなくなってきました。確かに電気掃除機の方が格段に効率がよく、ホコリも舞いません。もちろん使うのは電気掃除機でホウキは物置に入れっぱなしです。
ただ、1年の汚れを落とし、気持ちよく新年を迎えるための大掃除で、サーサーっと電気掃除機で済ませてしまうというのはちょっと味気ないような気もします。おそらくは気分の問題でしょうが、「掃き清める」のは何も床や畳だけではない、などと考えると1年の最後の大掃除くらいはちょっとだけ殊勝な気分になってホウキを使ってみるのも・・・・、せっかく作ったコキアのホウキですし今年はこのホウキで大掃除をしようと思っています。
コキアのホウキ作りも今年で3年目。コキアの種はたくさんストックがありますので、もしコキアに興味がありましたらお分けできますので、来店の際気軽に声をかけてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿